[2019.08.17] 観察:ツバメのねぐら入り観察会

「ツバメのねぐら入り」観察会に参加してきました。
日本野鳥の会 全国「ツバメのねぐら入り観察会」のご案内

ツバメって、春に飛来して、人間の生活圏で営巣していますので、まあ、「よく見る」野鳥ですね。割と街中でも、サーっと飛んでいるのを見かけます。

このツバメ君たち、一年中日本にいるわけではない渡り鳥ですので、子育てが終わりヒナがひとり立ちすると、帰っていきます。(とエラそうに解説していますが、全部、受け売りです)。

何となく、普段生活しているところから、いきなり思い立って飛び立っていくような気がしていたのですが、ツバメ君の場合、そうではないそうです。あんな小さい体で、1日300キロ×10日間も飛ぶことがあるそうです。考えられないですよね。そのためには何といっても体力が必要になるので、渡りの前に、エサが豊富にあり安全なところでしばらく過ごすようです。それに適した場所は、どうしても限られるのでしょう。ものすごい数のツバメが集まります。

昼間、明るいときは、思い思いにエサをとって食べたりしているツバメ君ですが、夜になると寝なくてはなりません。お休みの時間になると、大量の個体が安全に休みをとれる場所に集結するわけです。と言っても、統制が取れているわけではなく、個々の個体が多数集まった結果、魚の群れのように群行動をするようになります(そう見えます)。

ツバメが集結して群れをつくり、その群れが今日の寝床(=ねぐら)を求めるように大空の中を左右に移動しています。よく、テレビの自然番組などで魚の大群の様子を放映していますよね。群れが形を変えながらも右に左に泳いでいながら、分散することなくあたかも一つの生き物のように動いている、あの姿を思い起こします。さすがに、ツバメは飛んでいますので、海中の魚群のような高い密度ではありませんが、まあ、それに近いものがあります。

ツバメが多く飛んでいる、ということは、猛禽類にとっては、エサがたくさん飛んでいる、ってことになります。ツバメを目当てにしているのでしょうか、チョウゲンボウの姿もありました。

ツバメの群れは、あたりが暗くなるにつれて大きくなったようです。なかなかの見ものです。そして、暗くなった限界のときに、一斉に「ねぐら」に降りるそうです。・・・伝聞調なのは、「いつの間にか群れがなくなった」という感じで、実際にねぐら入りしている様子を捉えられたからではないためです。

ちょっと説明しづらいのですが、群れの様子を双眼鏡で追っているうちに、いつの間にか群れの大きさが縮小していて、気がついたらなくなっていた、という感じです。

カメラも持って行ったのですが、ねぐらが遠かったので、うまく撮れませんでした。間近で見られるものと思っていたので、広角レンズのデジカメしか持って行かなかったのです。でも、望遠レンズを持って行ったとしても、ちゃんと撮るのは難しいでしょうね。なんせ「暗い」ですから。シャッタースピードを出せないので、ツバメたちがブレブレになってしまうでしょう。

日の入り後なので、こんな状況です。(見た目に近づけるため露出補正-1EVしています)
どこにツバメがいるの?って感じですが、ちゃんといますよ。上の写真の中央部分(少し明るいところ)を拡大します。
ただの灰色の四角のように見えますが、よく見ると、ゴマ粒みたいな点があるのに気が付くと思います。これがツバメです。これはまだ群れが集まり始めたくらいの段階のものです(だから、ゴマ粒もまばらです)。群れが最盛期になったときは、暗いし、遠いし、で私のカメラではマトモに写せませんでした。

ホントにツバメなのか?とお思いのあなたに、別ショット(の超拡大版)をお届けしましょう。これでどうでしょうか。ただし、これはねぐら入りする前のものです。
え?これでも分からない? そうですね、ごめんなさい。


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